2025年7月– date –
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書評/映画感想
夏目漱石『夢十夜』第二夜――悟れなきゃ首も取れない、理不尽すぎる修行の夢
「え、第二夜だけ地味すぎない?」 百年愛のロマンチックな第一夜から一転、今度は悟れなきゃ首も取れない修行悪夢。 正直、これ読んで「何が面白いの?」って思ったやつ、安心していい。 救いも感動もゼロ。 出てくるのは、プライドこじらせた侍と、煽っ... -
書評/映画感想
夜ごとに美しさが増す――夏目漱石『夢十夜』第一夜が語る、静かな恋と永遠の約束
夢十夜と出会ったのは高校時代。この第一夜は、初めて読んだときから一目惚れだった。 たった数ページの短編なのに、静かで美しくて、でも妙に刺さる。教科書に載ってたのに、教材感はまるでない。むしろ映画のワンシーンみたいに、心にスッと入ってきた。... -
書評/映画感想
梶井基次郎『檸檬』って本当に深いの?読んだけど全然わからなかった話――爆弾なのはレモンじゃなくて、名作ってことにされてる空気の方だった
『檸檬』、読んだことないと思ってたんだよな。なのにKindle開いたら、なぜか既読になってて。 一瞬ゾッとしたけど、たぶんそのときの自分があまりにも意味がわからなさすぎて、読後すぐに記憶から削除したんだと思う。 で、今回こそ向き合ってみるか、と... -
歴史コラム
歴史にだまされるな:教科書が書かない「勝者の編集」の裏側【歴史コラムシリーズ⑦】
「“歴史は勝者によって書かれる”――この言葉、よく聞くけど本当にそうだろうか?」 勝った側が記録を残し、負けた側の話はほとんど出てこない。 そもそも、誰が何を書き残すかって、その時点でだいぶ偏ってる。 例えば、「よくある“○○は暴君、△△は救世... -
書評/映画感想
【山月記の真相】なぜ李徴は虎になったのか?現代人が共感する“心の闇”
夢を追うって、聞こえはいい。 でも「努力せずに特別扱いされたいだけ」なら、それはただの逃避だ。 中島敦『山月記』に出てくる李徴は、まさにそのタイプ。「俺には才能がある」って信じたまま、誰とも競わず、努力もせず、うまくいかなくなったら、勝手...